フィヨルド地方の圧倒的自然美。
耳を澄ますと氷河のひしめきが聞こえる村。そこに暮らす人と季節。紡がれる家族の歴史。
春夏秋冬を通して、その美しさと厳しさがたっぷりと描かれている。
山と山の間からは、常にガリガリくんソーダ味色の氷河が顔を覗かせ、雪解け水は滝を作って流れ落ちる。その手前に広がるターコイズブルーの湖は、まるで切り離されたかのようにまったりと静かだ。
何より驚愕なのが、84歳の主人公の健脚ぶりだ。穏やかなトーンのモノローグと共にそ、そ、そそそそこまで登る!?てくらいに、ひとり黙々とトレッキングしまくります。感服。
何の前情報も無しで観に行ったのに、主人公夫婦の年齢が、わたしの両親と同じ(父母ドンピシャ)だったので、ビビりました。
ちなみに私の父はただいま居宅介護中。
流石にしみました。
野生の動植物や虫、野鳥たちも登場します。レイチェル・L・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』が好きな人は、ハマるんじゃないかしら。。。まず観て間違い無いです。おすすめ。