実話ベース。犯人が被害者の写真を大量に撮っていたことと、TV番組に出演していたことを「男性からの性的眼差し」に集約させた。
ただ、強姦殺人とTV番組出演は直接的にはつながりがないため、複数の場面がそれぞれ独立してしまっている。オムニバス映画のようなまとまっているようでまとまってない作品になってしまった。
それを補うように光や音をきっかけに場面転換させたり、観客席の彼女を配置するフィクションを挟んだりと、なんとかまとめようとする工夫は面白い。
製作に入って自らをプロデュースして成功する例が近年いくつかあるけれど、今作は主演はアナじゃない方がよかったのでは?アナのいるTV番組ばかり視線が集まって、被害現場への注目が下がってしまった。