東京国際映画祭2023 10.27
私的2本目は
『old fox』
最近、中国語圏の映画が素晴らしく自然と観ることが多くなったのですが、こちらもなかなか素晴らしい作品でした。
中国と台湾と比べて思うのは、中国はやはりどこかに暗さがありますが、台湾は意外にも明るい。多分コメディ的なものも好きな国民なのかなぁと思ったりしました。
住んでる方が多いからなのか、日本の台湾作品のファンが多いのか分かりませんが、昼間の回なのに満席に近い人。トークの間はずっと動画撮ってる方がいらっしゃったので、観たい方は是非weiboで検索してみて下さい😆
さて、本題の映画。
シングルファーザーのお父さんとその息子の2人暮らし。2人で亡きお母さんの願いでもあった理髪店を開くのが夢。
お父さんは中華料理店のウエイターさんなんですね。
貧しいながらも肩を寄せ合って仲良く暮らす2人。
そこで息子が出会う大家である金持ちの老人との出会いから物語は展開して行きます。
お父さん役のリウ・グァンティンさんが髪を上げるとお父さんに見えるんだけど下ろすと結構若い感じでかっこいい感じなんですよね。
でも人が良過ぎるというか優し過ぎるそんな役なんです。
息子役のバン・ルイくんはQ&Aでかなり流暢な日本語を披露してましたが、この子がもう名優なんですよ。
この子がいなければこの映画は成り立たない。この子の演技なくしてはこの感動はなかっただろうというような感じ。
監督も終了後のQ &Aで仰ってました。
途中、この親子の良いシーンが何度かあるんですよ。
真ん中辺りの2人で〇〇〇に乗るシーンと、ラストの○〇〇のシーン。
気付いたら頬に熱いものが…😢
終わった後のQ&Aでもお父さん役の方が息子役の彼の役者魂のエピソードを話されていて、この時代の役を演じるからスマホも見ず、本を読んだり劇中に登場するルービックキューブをずっとやっていたそうです。もう子供なのに大人の役者の役作りと一緒ですよね。子役デビューが早いのかお父さん役の方が先輩と言ってました😄
劇中に日本人キャスト門脇麦さんも出てくるんですよ。台湾の俳優さんみたいで全く違和感なく。儚げでとにかく美しくて昔の香港映画に出てくる女優さんを見てるみたいでした。(日本人の役だったのかどうかは特に映画内で言及がなく不明)トークでも全くその質問がなかったので、残念ながら出演の経緯などはわからず。
丸の内toei出待ちの方が結構いて、俳優陣の人気がうかがえました。
出て来ない雰囲気だったので、私は次の映画の前に夕飯を食べて戻ったら、どうやらフォトタイムがあったみたいで、最後の方少し写真が撮れました。監督さんが気付いてくれて少し目線も頂きました。(Instagramに少し載せてますご興味あれば)
やはり台湾の方はトークでも日本語で挨拶されたり皆さん親日家の方が多くより親しみが湧きますね。