Jun潤

夜のまにまにのJun潤のレビュー・感想・評価

夜のまにまに(2023年製作の映画)
3.9
2024.12.23

山本奈衣瑠主演作品。
今一番気になってる女優さんだし気になる予告だったし、限定上映だというから早めに観たかったのになかなか観ることができず……
これは諦め案件かと思いきや上映期間がどんどん延びる延びる
それだけ評価も高いのかと思うと期待もさらに高まりますね

幼馴染と彼氏彼女の関係を解消した新平、先立たれた夫に浮気されていた老婦人、彼氏に浮気された佳純は、映画館の同じ上映会で3人きりとなり、意気投合する。
一旦別れた帰り道で再会した新平と佳純は、夜の大阪で一夜を共に過ごす。
別れ際にキスをされ、戸惑う新平、しかし新平が働くインド料理屋に新しくバイトとして入ってきた佳純に他人のフリをされてしまう。
ある日、佳純からバイト後に会う約束を取り付けられた新平は、佳純の彼氏の浮気現場を抑えるための張り込みという名の覗き行為に加担することとなる。
さらには、別れたばかりの幼馴染は合鍵を返さず、何かあるたびに新平の部屋を訪れるようになっており、新平は多くの女性たちに翻弄されていく。

細かいところは気になりますがこれは好きな雰囲気の邦画だ〜!
年齢的に昼間のうちや部屋の外では大人っぽく振る舞わないといけないのかもしれませんが、自分の部屋の中や夜の間だけは、自分の感情のままに、子供っぽく、道の真ん中を歩いたりニケツしたり覗きしたりな、アンチマナーでイリーガルな行為も大目に見てくれよな的な新平や佳純の振る舞いの描写がまぁ刺さる刺さる。
自分もやろうと思えばまだまだできないこともなさそうですが、さすがに厳しいかな
でもだからこそ、羨ましいような、やってみたいような気にさせてくる作品でした。

こんな雰囲気の作品だと新平がダメ男に描かれがちな気がしますが、今作はどちらかというと女性陣に難ありで、浮気調査のためとはいえたまたま知り合っただけの新平を巻き込む佳純、別れて新しい彼氏ができたというのに合鍵を返さず新平の部屋に入り浸る元カノ、さらには亡き夫の浮気相手を見つけるために映画館に通う老婦人、明言はされていませんが新平の母親周りにも何かあったようで、そんな女性陣に翻弄され続ける新平の描写がまぁ良くて、どこか『モテキ』のような雰囲気もありましたね。
しかしあんだけ色々あったのに元カノとヨリを戻すでも、佳純と親密な仲になっていくでもないあたり、新平が面白いぐらい不憫でしたね、、。

鑑賞人数の少ない劇場内には独特の雰囲気がありますが、だからといって仲が良くなるのはファンタジーが過ぎますって
あと劇場内に入ったら静かにしましょうよ
個人的に映画館でたこ焼きはNGです
Jun潤

Jun潤