写真家の石川真生さんが主役のドキュメンタリー。沖縄に生き、黒人バーで働きながら彼らと彼らを愛した女達の写真を撮り続けた。「米兵愛してる。米軍大嫌い。これが二つとも私」
70年代の彼女の写真に映る生き生きとした彼女と仲間の女達の姿、凄いエネルギッシュ。この時代の女性の顔、裸、本当にカッコよくて個性的で。整っていなくても美しいってこういうのなんだよな…
対照的に映し出されるガンの手術痕の痛々しい現在の彼女の身体、高齢化して人通りが少なくなった街の姿。
でもそのままの老いや衰えや歴史の経過を感じさせる街の様子もまた別の美しさがあって。自分の知らない歴史の積み重ねのもとに今があるよな…とかまた実感した。
この作品だけ見てると彼女の米軍基地へのスタンスなどわかりにくくて、政治色よりノスタルジー強めな仕上がりな印象だったけど、その点についてはパンフでかなり補完されていたり、実はこの前後に2作ある「オキナワ三部作」の真ん中らしくて、そのへんも見たらより理解が深まりそうだな、と思った。
写真集欲しいなぁ〜