筆者、アニメ派。原作未読ではありますが、アニメTV版、そして映画も観ましたが、実写化、と言うことである意味「怖いもの見たさ」を抱えつつも映画館へと行ってきました。
と言っても映画の前には中学生時代を実写ドラマとして作っておりまして。それを全て見た上での映画館です。
主人公西方は故郷に戻って母校で体育教師を。そこへ高木さんが教育実習生として10年振りに島に戻ってくる~、というストーリー。しかし実写だとやはり、というか主人公西方の語り口のような一人称部分的な部分はできなくなってしまうので、どこか第三者目線になってしまうのは致し方ないところでしょうか。ある意味もっと独り言的な内面語りを挟んでもいいキャラだったような気がします。だからこそ高木さんを「謎めいた存在」から「まさか自分の事を”本当に”好きだななんて」となるような~、ね。
でも実写だからこそいい部分はやはり背景、というか島の雰囲気がダイレクトに映像として伝わる、と言うとこですね。島の人にとっては当たり前の風景かもしれませんが、外の人間から見れば綺麗な自然に昔ながらの風景、とも。また学校の雰囲気も作りが今はこんな感じなのか~、ともあったりして。
主人公二人の大人の雰囲気も良かったとは思いますが、それを上手く繋いだのがテレビドラマでの主役二人だったのではないでしょうか?そもそも映画版俳優が決まってからドラマ版若手主役を選んだとは思いますが、それぞれ確かに中学生の頃こんなだから大人になってこういう顔になっていそう、というつながりを上手く作ったな~、と思いました。
これで実写版も終了で、このシリーズも映像化はこれで最後かな~、と思うと寂しい気持ちと、でも小豆島に行ってみたいな~、と思う気持ちもできた一作でした。