ふぃるま

インサイド・ヘッド2のふぃるまのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)
4.5
前作以上に、というわけには行きませんでしたが、充分に楽しめました。

というのも、この映画は人間の頭の中を描いている作品なので、その世界観やシステムをどう見せてくれるのかがまず楽しみの一つになるからであります。

人の頭のなかってこうなってるのか。忘れるってこういうことだったのね、思い出ってこういう風にできてるのか…とか。
でもそれは前作で観ちゃってるから、どうしても新鮮味に欠けました。

それでも、この世界観に浸るのは心地いいし、思春期という大人になるために揺れ動く時期を、うまくお話にしていました。

そしてこの映画は思春期の過ごし方の一つの解答を導き出してくれています。

友達のことで悩んだり、頑張りすぎちゃって浮いちゃったり、自分を好きになれない若い子たちが観ると、楽になれるんじゃないかなあ。

鑑賞後、私はとても強く希望を感じられました。
多分私の頭の中のリーダーが、ヨロコビに変わったんだと思います(笑)。


それでもまあ気になった点もありまして。
それは、新しく登場する感情たちが、前作の大人たちの頭の中に居なかったというところ。
その矛盾をどう解決するのか、はたまた釈明するのか。その点が気になってたんですが、ほぼほぼ無視してて、それはまあ潔いといえば潔いけど、逃げたなと思いましたね(笑)。

アレなんかな。
「ナツカシ」みたいに、普段はどっかの部屋で休憩してるのかな?
いやあ、大人はもっと「シンパイ」してて「ダリイ」と思ってると思うけどなあ。


でもこの映画、心理学や脳科学に詳しい人なら、より楽しめるのかな。(もしくは、これはちゃうやろってなるのか……)

あとは「無意識」とか「天才の頭の中」とか、やってみてもおもしろいかも(笑)。
ふぃるま

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