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またヴィンセントは襲われるのレクのレビュー・感想・評価

3.7
理由もなく目が合っただけで襲われる男。
襲われないために自身を他者から遠ざける自己防衛策はある意味でコミュニケーションの弊害であり、故に恋愛パートで描かれる他者への制限と反転が本質的なメッセージを突く。
ブラックユーモアの効いた実に変な映画だ。

理不尽な暴力はSNSのメタファーとも取れるが、暴力的になる時の記憶がないというのがミソか。
つまり「なぜ襲われるのか?」はどうでも良くて"襲われない人=襲う人"と見れば、誰しもが無自覚に加害性を持っているという物語ともリンクする。
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