映画は忙しい現代人に優しい芸術

侍タイムスリッパーの映画は忙しい現代人に優しい芸術のレビュー・感想・評価

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)
3.8
とても良い映画体験でしたシミジミ。

単館上映から始まった自主映画で、大変話題になり『カメ止め』級と騒がられてたので、観てきましたが…これはこれは。

まず、時代劇を残したい強い気持ち
からの、こんな世も捨てたもんじゃないと思わせてくれる仕掛け
命と友情……えとせとら……


カメ止め、きっとうまくいく、鍵泥棒のメゾット(弐番館)につぐ、

映画館が老若男女満席で、ワクワクしてるお客さん観て泣きそうになるって体験でした。


こういう知らない人達と、共有する温かい時間ってマジで人間に必要よなぁと感じながらも、お爺さんの鼻啜り咳払いにムカつきつつ複雑な気持ちで見ながら

やっぱり、大衆娯楽がある時代って平和的で、幸せだなぁと感じました





あと、役者が良すぎる
特に主人公がかっこよい
今後引っ張りだこだろうな〜

お話もギャグシーンは多めで、ちょっと長く感じるのですが、あったかくほっこり出来るお話でした。



あと、何故か、幽霊って100年寿命だからひゅーどろどろどろ系おばけを最近見なくなったんかと思いながら時代が移り変わるのは仕方ないよなぁ

けど、それでも時代を作った、時の人達の想いとか魂は残していかなきゃなぁと


激動の時間に変わりゆくものと残すものを痛感させられつつも、普遍的な、人としての幸福を考えさせられるが重たくなさ過ぎずエンタメで見やすいがかなりしっかりとした骨太な作品でした


本当にいっぱいの人に見てほしい