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侍タイムスリッパーのMrCinematicのレビュー・感想・評価

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)
4.2
鑑賞記録

とある幕末の夜、会津藩士高坂新左衛門は長州藩士を討つべく待ち伏せしていた。相手が現れて両者が剣を交えた死合いを行ってる最中、落雷が轟き意識を失う。目を覚ますとそこは現代の時代劇撮影所にいた。江戸幕府滅亡から140年経っていることを知った彼は死を覚悟したが、助けてくれた人々とともに生活していく中で剣の腕前から時代劇の『斬られ役』として生きていくことを決める...というお話。


『あの時代を精一杯生きた人々のためにこの時代を生きていかねば』

口コミから広がり、“カメ止めの再来”とも話題になった作品。
ようやく満席続きだった日から、落ち着いて見れる時間帯が出来てここぞというチャンスで鑑賞。

観て真っ先に思ったのは、『テルマエ・ロマエ〜和伝〜』(笑)
現代の文明の進化に対しての驚き方と一連の流れはやっぱり世界共通なんだね〜。
絶対自分が過去にタイムスリップしたら、数秒で命落とす自信があるよ!

主役の人も顔が阿部寛を彷彿とさせるほど濃いので、実際にエキストラとして当時のテルマエに出演してても違和感ないなと思った。

比べるのは良くないけど、カメ止めとは全然テイストは違くて作品自体は起承転結がちゃんとしっかりとしている展開とそれに上手い具合に主人公の侍としての信念がブレることなく交じり合い、終盤の殺陣シーンはその交じり合った物語の集大成として時代劇が好きだった人や時代劇を知らない人まで、古き良き侍魂が震え燃え上がるぐらい心に残ると思いました。(※あくまで個人の見解です笑)



P.S
しかしながら、落雷の音にはビックリしたなぁ〜。(笑)
ホラーよりも席から尻が浮き出たわ。(笑)