ほぼほぼ劇場鑑賞を諦めていたけれど、いつの間にか以前調べた時より上映館も時間帯も増えていた。平日の昼間で時代劇(?)ということもあって、ご年配の方が多くてほぼ満席。口コミはここまで広がっているのかと感慨深い。本当に良かった、観られて。今のところ、今年1番のお気に入り。
何か書き始めたら止まらなくなりそうなくらいに、色んなシーンに心が動いた。喜怒哀楽、その全てがたっぷり詰まっていて、あちこちで笑いが起きていて、みんなで共感しながら観ている感じが楽しかった。子どもの頃、遊び相手はしてくれない祖父と『水戸黄門』を観ている時だけは一緒に楽しんでいる気持ちになったのを思い出した。
タイムスリップものは苦手だけれど、この作品はタイムスリップという枠組みに縛られない作品で観やすかった。よく練られた脚本で、ほぼ知らない俳優さんたちだからこそよりリアルに感じた。もしかしたら、時代劇を失くしちゃいけないと思った未来の人がこの作品やまだ観ていないけど『SHOGUN 将軍』を作らせているのかもとタイムスリップを信じそうにすらなったり……
エンドロールの「Memory of Seizo Fukumoto」にジーンと来た。『太秦ライムライト』もまた観たいな。