鑑賞記録
テキサスとカルフォルニアの同盟による“西部勢力”と政府軍で内戦が発生し、各地で激しい武力による衝突が起きていた。大統領がいるワシントンD.C.は陥落寸前であり、報道ジャーナリストのリーは仲間と共に、大統領へ単独インタビューを試みるためにNYからホワイトハウスへ向かう最中、内戦の狂気に打ちひしがれていく...というお話。
『お前はどこの米国人だ?』
この言葉で絶望と恐怖を味わうことになるとは...
でも、これって『⚪︎⚪︎区住みの都民』と優劣を比べている日本も同じことじゃ...
つまり近々日本も....
話は変わりますが、この映画はフィクションだと知っていながらももしかしたら起こるかもしれない未来への黙示だとどこか脳内の片隅によぎざるを得ない、一種のドキュメンタリーを観ているようだった。
内戦が起こった理由が明確に描かれておらず、常に続く緊迫感と銃撃戦に唐突に訪れる無音、そして作風には似合わないサントラがより一層不穏感が漂うリアリティを曝け出し、観ていて心臓を強く握られているような感覚で少しでも気が緩むとそのまま潰されてしまうのではないかと思えるほど、生きた心地がせずに面白いという域を越えてしまった。
倫理観や良心なんてものは一切なくて寧ろあってしまう方が間違ってるという概念が生まれて、武力による正義でこの映画が辿り着いた結末は国を変わるかもしれないが、そこからまた団結し発展していくとは思えずに崩壊を繰り返すだろうなぁと思いました。
『歴史を学ばずして、人も学ばず』
この言葉がぴったりかもね。
P.S
ジェシー・プレモンスが怖すぎて、最高!!