記録用
アレックス・ガーランド監督作品。
近未来のアメリカ。テキサス、カルフォルニア連合の西部連合と政府が衝突しワシントンDCが陥落間近だがそこへジャーナリスト4人組が首都へ取材のため乗り込むが、、。
アメリカ大統領選のタイミングでレビューを書くというと不思議な感覚ですがこの映画が未来になることは無いと思いますが。
興味深いのが今も公開されているインド映画のジガルタンダダブルXとの共通点。
カメラを本当に「武器」として体制側と戦うジカルタンダダブルと「武器」として戦うには力及ばずで絶望していまい後世に事実の記録を託す今作のインドとアメリカの情勢の違いがみれた。
改めてこの映画を見ると日本と違い合衆国制であることを思い出されました。
州ごとに国民性レベルの差異が存在しもし違う世界線があるならば国境という線引きされているような違和感。
日本には地域差や県民性なるものが存在するが微々たる差で島国であることを再確認。
「地獄の黙示録」、「炎628」など歴代の戦争映画を想起されるシーンも多く見られた。
しかし今回のは架空の内戦ということでディストピアSFの要素もあり型もゾンビものの終末感がありました。
「28日後」でゾンビものをやっていたアレックスガーランドらしさですね。
日本で思いの外ウケたのもこういったゾンビものと既視感のある風景が一種のホラーものとしてウケた一要因かもしれません。
A24は若者向けのイメージが強いですが今の時勢をうまく見せる映画を見やすくするという試みは商業的にもうまくいったのではないだろうか。
そこに説得力をつけるのは「ブーガルー」らしき人達や銃社会ならではの民兵主義のアメリカならでは恐怖構造なのだと思います。
特にたぶん全員の印象に残っているジェシー・プレモンス演じる白人至上主義らしき人物の話の通じなさそうな恐怖感は強烈。
チャイナ!のセリフはトランプ前大統領オマージュらしい。
主人公の一人のキルスティン・ダストンの実際の夫ですが急遽決まったらしいのでキルスティンダストンに推されたのかもしれないですね。
監督はイギリス人なので生粋のアメリカ人ではないので排他的な共和党への反発を強く感じる作風ではありますが現実ではどうのようになるのでしょうか。
選挙結果が楽しみです。