このレビューはネタバレを含みます
フィクションではあるけれどエンタメとして消費するには全てがリアルすぎる。
ファーストシーンはジャーナリストへのリスペクトを感じて泣いてたんだけど、途中からはひたすら恐怖と絶望の涙だった。
人が人でなく最低な世の中だったけれど、現実の世界も片足を突っ込んでいるように感じる。トランプが大統領になってから尚更。
ラストはハッピーエンドでもなく、希望は一筋あれどエンドロールの笑顔の写真はベトナム戦争を思い起こさせるし結局殺し合いということには変わらない。でもそれでもこの大統領選の年に独裁的な政治へのノーをあんなにも直球に描けるのは羨ましくも感じました。
カメラを構えるということが銃を向けることと同列に描いているのに気づいてまた泣きそうになった(個人的には物理的に人を殺さなくても報道が武器にもなり得るというメッセージを感じたので)