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南北戦争以来の分断を現代(近い未来)に置き換えて。
今や現実味を帯びる舞台背景だけに興味をひくが、内容は、緊迫状態にあるとき、職業人(報道写真家)として、人間として、どう生きるか、というシンプルな物語に感じた。
「目の前にいる人を助けるべきか、撮るべきか」
見た人の立場にもよると思うが、この映画で選択されていることはリアルであると思う。
ピューリツァー賞を受賞した「ハゲワシと少女」のケビン・カーターは「撮る前に助けろ」と批判されて自殺してしまったが、報道写真家の生態として自然とそうなってしまう(まずカメラを構え、シャッターを押してしまう)のではないかと想像する。
ただ、自分たちが当事者であるときは、シャッターチャンスを前に仲間を助けるところもあり、どこに判断基準があるのかというとやはりその人次第であるというところなんだろう。
突然に選択を迫られたとき、咄嗟に選択したほうがその人らしさであり、最適解であると思う。
マグナムフォト最年少所属の戦場カメラマンをキルスティン・ダンストが好演。彼女に憧れる後輩カメラマンとして若き女性を配置したのは、ステレオタイプに感じた。