きいち

シビル・ウォー アメリカ最後の日のきいちのレビュー・感想・評価

3.8
シビル・ウォー アメリカ最後の日を鑑賞

アメリカが内戦状態になり、大統領にインタビューをする為に、ワシントンへと向かう男女4人の報道陣の物語。
ロードムービーであり、若いカメラウーマンの成長譚であり、戦争映画である。

鑑賞前に特に情報を入れなかったので、お気楽な戦争ものかと思ったが社会派の戦争映画だった。
リアルというか緊張感が半端無い。
構成がドキュメンタリー映画に似せているところが尚更リアルに感じる所以だろう。
いつ殺されるか、撃たれるか、被害を受けるか分からず、物語が進んでゆく。
戦闘シーンの緊張感もあれば、時を忘れたような街や、どことなくのんびりした避難キャンプなど緩急がエグい。
赤いサングラスの男の場面は最高に緊張した。
お前はどの種類のアメリカ人だ?
答えを間違えるとあっさりと射殺、怖すぎる。
命を奪われる恐怖が、画面を通して感染してくるかのようだった。

ラスト近くの戦闘シーンも凄く緊迫感があった。
そして最後の写真、戦争の狂気を一枚で表現しており見事なラストだった。

良い映画でした。
きいち

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