記録用
カールティク・スッバラージ監督作品。
1970年代のインドのマドラス。
主人公はある日不可解な殺人事件の汚名を着せられ逮捕される。
兄が政界の人物である悪徳警官に兄と敵対する政治家の手足であるギャングのリーダーの首をとれば無罪放免にするということを持ちかけられる。
ギャングのリーダーはクリント・イーストウッズの西部劇ファンであるため自身を主演にした映画を製作するために映画監督の公募をする。
主人公はサタジット・レイの弟子と偽りその作品の監督として懐に潜り込むことに成功するが、、、、。
前半というか大部分がこのいつ殺されるかわからない状況で身分を隠しミッションを達成できるかというインファナル・アフェア的な物語。
しかしインターバルも過ぎ少し経つと物語がとんでもない方へ転がり始める。
この一見型にハマったタイプの映画は予測の範囲内で進んでいくがこの剛腕さには驚きと不思議なカタルシスを感じる。
ジガルタンダとはインドの有名なドリンクで牛乳、アーモンド、アイス、ツル植物のシロップなどごちゃ混ぜ感が強いがまさにこの映画は全部のせ状態で一言では説明しづらいのが魅力。
映画に対する愛も感じさせるのと同等に実際にいた映画俳優から政界へ転向した政治家を悪役のモデルにしておりインドの方なら一瞬でわかるらしい。
体制側の権力の暴走に対しての怒りも充分感じるが愛する映画をすて強権力を振りかざしたことへはそれ以上の強い怒りがあったのだろう。
とにかく緩急を感じないほどのエネルギーで胸焼けしそうになるが普通の時は疲れそうだが疲れている時は逆に滋養になりそう。