おこのみやき

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版のおこのみやきのレビュー・感想・評価

3.8
過去と現在の概念がなくなったら、時間の前後ろがなくなって、全てが平べったくなる恐ろしい感覚。前に進めず、後ろにも引けない。
夢の中で、傍観者のつもりが急に話しかけられいつの間にか登場人物のひとりになっていることはよくあるが、この映画の「デジャヴ」はそのシチュエーションに近い。
大仰な音楽と共にB級オカルトのような安っぽさがありながら、ずっと鳥肌が立つような恐ろしさもある。特に謝肉祭のシーンは自分もそこに立っているかのような気分になった。