ダーレン・アロノフスキー監督が1998年に発表した長編デビュー作。数字にとり憑かれた男の狂気を先鋭的なモノクロ映像とデジタルサウンドで描き高く評価された作品。(らしい)
とんでもなく前衛的!挑戦的!挑発的!
面白いかどうかは別として、今作を観る限り間違いなくノーラン監督のグループに属す監督だった。(今更?)
人間の頭の中を超理系脳でもって描く。
小難しい数式、数字の羅列、不思議な装置、そして心を掻き回し、急かし、煽るテクノ音楽。
あ~もう頭が爆発しそうだった。
ラスト1歩手前のシーンに至ってはトラウマ級!
感覚的にはノーラン監督の初期作品にも重なる映像とか理系脳を刺激する感じ。けれど難解さはノーラン監督をも上回る。
2年後の『レクイエム・フォー・ドリーム』への流れも感じるトリップムービー?
考えずに委ねた者勝ちな作品なのかな?
理系作品は自分にとって程遠い分野なので、逆に惹かれる。どうにか僅かでも理解したい気持ちを刺激する。結果惨敗しても。笑
『フォロウィング』同年制作と言うのも興味深いけど、どうだと言わんばかりの超カッコイイ映像と、超カッコイイ音楽、何より自由さはデビュー作らしい!
作品自体が、主人公自体がバグ?!