このレビューはネタバレを含みます
『セキュリティ・チェック』(原題の”Carry-On”は機内持込手荷物のこと)
⚠️ネタバレ含む
警察官になりたかったけど採用試験に落ちて、空港の保安検査官をしているイーサン(タロン・エジャトン)が、謎のテロ組織に脅迫されながらも、乗客や空港にいる人々を救うために闘う姿を描いたサスペンスアクション映画。
「誰が」「何のために」「何を」飛行機に持ち込もうとしているのかわからない状況で、少しでも命令に背いた行動を取れば殺人も厭わない謎の男たち。
保安検査官としてあるまじき行動とわかっていても、恋人を殺すと脅されて、犯人の命令に背けないイーサン。事態はどんどん深刻になっていき、空港に危機が迫る!
イーサンが開き直る後半はアクション映画としておもしろくなるけど、前半は、と言うより、この犯人の計画自体がけっこう杜撰なのが気になった。
そもそも最初に誰かがイヤフォンを耳に入れなかったら成立しない。
その変なイヤフォンとメッセージの存在を、保安官たちが共有してしまえば成立しない。
人でごった返すクリスマスの空港の中で狙撃すること自体難しいし、ターゲットがどこで会うか立ち止まるか予測してバンを停めるなんて100%不可能。
計画が破綻した後に腹いせで彼女を殺しても一文の得もないのに、彼女を追うのはなぜ?
と、もう少し脚本を精査してリアリティを上げてほしかったなぁ。まあホリデーシーズンのエンタメ映画と軽く考えれば普通におもしろかったです。