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JOY: 奇跡が生まれたときのryodoのレビュー・感想・評価

JOY: 奇跡が生まれたとき(2024年製作の映画)
4.0
型は破るためにあるものだ。

世界初の体外受精児の誕生をめぐる科学者たちの挑戦と奇跡を描いたお話👶


ネトフリで良さげな作品見つけたので鑑賞。


やはり良作だった。ネトフリはこういう良作をしれっと配信しないでもっと宣伝しよ🥺

「体外受精(IVF)」は今や割とメジャーな不妊治療の方法。これ以外にも今では女性不妊の場合に様々な選択肢(人工授精、卵子提供等)が取れる状況にある🤔勿論男性不妊でも。
しかし、当然このような選択肢が無かった時代もあり…その選択肢を作った人達がいた。

1960年代🇬🇧、元看護師のジーンは体外受精の研究をするエドワード博士を手伝うことに。
ジーン役のトーマシン・マッケンジーちゃん…すっかり美しい女性になって🥺
ジェームズ・ノートンはちょっと変な天才学者役が凄くハマってた(笑)

産科医のステプトー医師も合流し、本格的に体外受精の研究を始めるも苦戦する…。
ビル・ナイ先生の安心感たるや🥺
当時は“自然の摂理に反する”という倫理的批判は勿論、“生命の誕生は神のご意思だ”というカトリックからの宗教的批判があったらしい🤔まぁ今も中絶に関しては宗教的に反対されてるし…当時はもっと酷かったはず💦

特にジーンの母は敬虔なカトリックだから“神のご意思”に反する仕事を始める娘に大反対。信教は自由だけど神のご意思に反する事ならば“思いやり”の心も抱けないのが怖いなと思った。子を持つ母なら子を持てない女性の辛さがわかるはずなのに…💦

そんな批判と研究の難航で一度は挫折…
しかし今を見れば彼らが最終的に成功させたのは自明なこと✨

そもそも博士の生物学者としての型破りな探求心が無ければ始まらなかったし、女性の視点でアドバイスできる上に被験者の女性たちを支えてくれるジーンがいなかったら続けられなかったし、実際に外科手術をして出産までを担う医師がいなくても成り立たなかった…この3人の絶対的チーム感が素敵だった🥹


ぜひとも多くの人に観てもらいたい作品。



尚存命だった博士のみノーベル生理学賞を受賞…なぜノーベル賞は死後贈与されないの🥲
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