見始めて、あれ? って。
冒頭、男女が向き合って座って情交に及ぶシーンから黄色の117クーペが徘徊する映画への流れ。
それって『ドライブ・マイ・カー』じゃないですか!
えっ? 「あれは赤のSAABじゃないか!」はい、もちろんそうなんですけど春樹さんの原作は黄色のサーブですよね。そして何よりSAABをいすゞに置き換えるなんて(そこだけは!)センス良いじゃないですか。
実は(こういう経緯があったからというわけではなく)昨日、スクリーンで『ドライブ・マイ・カー』を見直して、「ああ、やっぱりこれはパクリに見える」って思った次第。
見物した日は監督さんも舞台挨拶にお見えで、もちろん彼はとても素敵な方でしたが、そしてタイトルでもある「胴鳴り」シーンの天候裏話はなんともリアルで感激したのですが…
もし、万が一あのシーンの撮影時、ピーカン無風で、山に鳴動の気配皆無だったらどうしたんだろ、いやもちろん天気待ちしたよね、みたいなこと思いながら…
車じゃなくて、山間の寂れたディーゼル列車くらいで移動したほうが良かったような。