ボギーパパ

スパイダー/増殖のボギーパパのネタバレレビュー・内容・結末

スパイダー/増殖(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

劇場2024-108 Denkikan

今週はフランス系ホラー?というかパニック作品を連続鑑賞。本作と『動物界』(^^)

私は蜘蛛が大嫌いです。
子供の頃から嫌いです。

蜘蛛以外もお寿司屋さんに置いてあるもの以外で脚のたくさんある生物は基本苦手です。

なのに観に行ってしまうのです。
何故なのでしょうか?
蜘蛛という生き物は可哀想でもありますが、仮面ライダーにおいても第一話は「怪奇蜘蛛男」だったと思うし、映画『ミスト』なんかでは、まぁ蜘蛛ではないんだろうけど、どう考えても蜘蛛で、こいつが気持ち悪かったし、兎角嫌われ者界の第一人者ですよ。
『スパイダーマン』くらいなもんでしょキモくないのは(^^)

そこを考えれば、やはり映画は非日常を、観るという行為を通じて体験させてくれるからでしょう。
んなわけあるかぃ!って言えるからホラーやパニック、サスペンス,スリラー系が流行るし、好きになってしまうの必然かと思います。

さて本作
アヴァンタイトルが素晴らしい。
砂漠の民が、砂漠の石ひっくり返したり、穴掘ったりして、何かを探す。
おっ穴があったぜ!おーいあったぞー
どれどれ?
おい気をつけろよ!ホントやべーからよ
慎重に慎重に,,,,ぎゃっ!
(あくまで私の感じたイメージです。間違いないと思います)
って感じで
この作品のある意味「主役」のヤバさを、字幕なし、どこの言語かわからないながらも、会話と行動の切迫感で表現!
そこでタイトル、ドーン💥

さてそこからはまぁごくフツーの展開です。
これは「主役」が
ウイルスならば『アウトブレイク』『コンテイジョン』であり、ゾンビ系もそう。特に似ているのは『REC/』シリーズですね。

と捻くれたことばかりではなく、本作は主役の気持ち悪さの素晴らしさは評価しなくてはなりません。
なんと言っても本作の主役は毒持ってて、増殖して、巨大化するって予告で言っちゃってますから(^^)とにかく気持ち悪い!

カサカサ、コソコソ、モゾモゾ、からヒタヒタ、カリカリ、ノソノソ、もう音だけでビビります。
特にカサカサどころかコソコソと、場面場面に立つ役者の背後に、そっと忍び寄るあの節足動物感!もう、うひぃって声が出てしまいました。

そしてこいつらは糸吐いて巣を作ります。この巣ってのがまた、何故か人を恐怖に落とし込みますね。なんででしょう?
本作のこの主役はイトグモ属の一種らしいのだが、巣張って獲物も待つけど、狩りもするっていう設定だからタチが悪い。この狩りが『エイリアン』シリーズでお馴染み、あの「フェイスハガー」まんまです!

その上増殖のスピードが早えェのなんの。
さらにダーウィンもビックリの巨大化も!
んなわけあるかぃ!
ありゃもう往年の『怪獣大進撃』で富士山麓に飼われていたクモンガばりですよ。

転じてヒトに目を向けると、知らないとはいえ、まぁ無責任に甘い管理で箱に入れちゃってたなんて信じられないカレブはもう許せない。いくら役の上といっても私は許さない。また、生き物は殺さないとか言ってたジョルディだかマティスだかも役に立たないで怒鳴ってばかりだったが、、、
真に迫った恐怖演技が堪能できたのはリラ役のソフィア・ルサフール!ルサーフル?
ラジ・リ監督『レ・ミゼラブル』にも出ていたようだが、この人の恐怖演技はなかなか見どころがあった(^^)

あの蜘蛛の巣の様な変わった形のアパートも最後は、、、となり、ちゃんちゃんとして良いのか?なんかセアカゴケグモとか、ヒアリみたいにコソッと居ついちゃって、、、てなオチはクドくてダメかな(^^)

いろいろ文句はあるけれど、動物パニックものしてはまずます楽しめました。
ボギーパパ

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