「基本的に映画ってこういうので良いんよっ！！」みたいなことが詰まりまくっていて楽しすぎる。
怪作というかマジで変な映画。
ファーストショットから黒沢清。急に早歩きで画面に登場する菅田将暉。
冒頭の不穏さ、おそらく菓子折りを持って、辞め行く部下を説得しに来た荒川良々をあんなに怖く撮るなんてっていうゾクゾクで感動したのと、終盤の荒唐無稽な銃撃戦が始まってからというものの笑いが込み上げてきて、ほぼ強制的に映画にドライブさせられた。
ギャグとしか思えないシーンも多く本当に笑いを堪えるのに必死。
古川琴音の誘惑とかいうイベント()もない日常を生きていて、人生なんて退屈でゲームとしか思えないのならもう何がなんだが分からない銃撃戦に巻き込まれることでしか非日常的な欲望を満たす方法がないのかもしれないと一瞬でも考えてしまったが、いや黒沢清の映画があるわとなんとか持ち直した。
［2024年 152本目］
