ここが地獄の入り口か。
じゃねえんだよ、地獄にとっくに浸かっている自覚なかったのかよお前。
スパハピフォエバ野郎じゃねえか。
まあでも、この作品を見ながら、思ったっすけど、そもそも、物語の主人公は、別に、何かの能力に恵まれた、特別すげえやつってわけじゃあないし、
それから、だからと言って、この作品の、こいつは、現代の等身大の人間でもなんでもない。
今の時代性。ネットの転売というお仕事はベースにある上で、そん中で、普通の人間が並ぶ列を平気で追い越す。倫理を多少凌駕して、理論上可能なことをゴリゴリ進める。
そのアンバランス。ちょっとばかりネジの外れた人間が、黒沢清っぽいというか、アカルイミライ、ニンゲン合格、チャイムとかかな、ヒトファンタジーというか。
チャイムとか、キュア、回路みたいな、人間の中の社会的な感染もあるし。
クモみたいに、あつまって。ってのは、
雲でも蜘蛛でも知らんけど。
タイトルだけでいうと、iCloud。とかの物理じゃないほうの、電脳の、クラウド文化なのかなぐらいに思って見に行ったけど、バックアップという概念も、まあこじつけられるか。として。最後は物質としてのハードディスクっすけど。で言うと、アンチ電脳の要素も見え隠れするのかな。クレカも物質で。
勝ち続けられると思うなよ。というスタンスと、勝手に人生を失敗した人たち。というスタンス。のシンの奥にある齟齬。
インターネットの海を匿名で漂った、というか、爆走した末の、ネットのおもちゃ、顔の見えないイタズラ(物理)。
こうして押し付けられる、特に理由のない悪意もある。
誰かの皺寄せ。
つまり、ババ抜きみたいなものですか。
ということは、特に理由のない、嘘みたいな救いも、あっていい。のかもしれない。
ラーテルとは、最強の哺乳類ゆえに、その恐れ知らずと外皮は、選ばれし、このバ獣。
世界を破滅させるものでも、なんでも手に入る。お金儲けのことだけ考えてください。
それを地獄とした男。の世界。
誰ですか、これ。知らないでしょ。
じゃあどうでもいいじゃないですか。を、
いざ目の前に人が倒れていると躊躇うものを、
人間への残虐な行いを、無意識に選択してしまうインターネットと世の中。
単純に、その悪意のババ抜きにそもそも参加しなければいいんだろうけどね。ウチらはさ。
自己主張をしないだけです、私は。
って言ってんのに、
自分はこうして生きているだけで、
他人の中の夢にまで見た生活は、一方通行であるはずの私を無理矢理通して、他人の中の悪夢に変わる。わけだから。
それは、射倖心、というやつさ、闇雲。よせばいいのに。とか、
居留守使っただろとか、ゲームみたいなもんですよとか、昔から嫌いだよ、バカにしやがって、お前は地獄でおれのことをとか。
自分の知らんところでさ、膨らむ怨恨。
わけわからんじゃん。
でいうと、かなり一方通行の物語だとも思ったかもな。
始まりはというか、この始まりのもっと前の僕らの知らない始まりのところから、菅田くん、君もそうであって、
買い叩いて、流れるように出品して、その画面を覗く、最初の表情がめちゃくちゃ良い。
たとえ売れても無表情なのが、ヤバい。
一つ画面を通すことで、その向こうにいるはずの人に通っている血を無視できる。
こんなのはまだいい方で、まあ良くないけど、まだいいとして、
さらに、
人対人の、顔を突き合わせた対面でも、沈黙故に、押し付けられる人間性。
儲けるタイミング失った?とか
君は管理職に向いているとか
金を儲けまくってるフリしやがってとか
別に何も考えてない。っすよって言ってた、絶世の味方側の人間だって、
最初から信じてなかったでしょ。とか
押し付けてくるわけですよ。
ネットニュースでわかる本性の説明もある。
めっちゃつまんなかった。
けど、おせわになりました。の、情報操作。
ネットの声とか、匿名の意思で、人を殺せる時代に、めっちゃ物理的なアクション映画。
銃撃戦。
その銃撃戦も、
盗られる、落とす。激鉄。
とにかく、ダサい人たちの、素人バトル。
一種の、銃撃戦コント。
ついに顔を合わせた、人間たちの泥沼。
闇バイトも、最近話題ですけど。
感情がやっと動いた、あの子の死。
裏切り。られたかったかもしれない。
結局は、なかなか、あの子のためにやってた部分もあるからな。意外と。普通の恋愛みたいに好きなんだよな。
なんか、琴音ちゃんって手塚治虫作品なんですね。一見簡素で単純な明るさの奥にある、掴みきれない女の子の質感というか。
それから、岡山天音さんのワンバウンドが、めちゃくちゃよかった。名ショット。
あと、はい。の言い方の軽薄演技。
それから、
バスの中の後ろから急に現れた、
真っ暗のやつが、1番やばい。
あれは組織と関わりがあるのかもな。