藤野歩
京本
2人の織りなすストーリー
2人で作品を描くことにした。
1年かけて描いた「メタルパレード」
佳作の3本に選ばれ準入選100万円
キャラクターは藤野が、
背景は京本が。
藤野キョウ
と名のった。
小学生の頃、学年新聞に載せる4コマ漫画の中でライバルだった2人が、
それぞれの得意を活かして、
作り上げた「メタルパレード」は驚異的だったであろう。
藤野「ジャン!10万円下ろしてきちゃった」
京本「ええ〜っ!あ…おうち買えちゃうよ」
本来「ルックバック」とは後ろを見るという意味合いから、過去を振り返るといった意味の言葉として使われている。
確かにこの映画ではクライマックスに「過去を振り返る」という行為がある。
それだけではなく作中には頻繁に藤野が漫画を描いている“背中”(back)が描かれる。藤野の背中を追うように変化していく京本を表していたり、終盤ではそんな京本の“背中”を見ることで藤野が気づきを得ることにも繋がっている(藤野が京本の背中にサインした服)
また、藤本とタッグを組んで漫画を描いていた時に京本が担当していたのは背景……つまりバック。
『ルックバック』というタイトルには、理不尽な顛末を迎えた京本の存在にスポットライトをあてるタイトルでもある。
極め付けは、藤野が最後に受け取る京本の4コマ漫画のタイトル
「背中を見て」と題したギャグ4コマはそのまま本作のタイトルにも重なり、背中にツルハシが刺さった様子を指す。
最後に、
背景として、、
藤野の部屋に貼られたポスターに、
バタフライエフェクト
時をかける少女
千と千尋の神隠し
悟空(デッサン)
と名作がゾロゾロ出てくる。
それぞれのシーンでタイムリープを感じさせたり、別世界に行くことを匂わせたところもまたすごい…
藤野が書いた4コマが、
京本の部屋のドア下から入り込み、
京本が部屋から出てきた。
もしそれがなければ、
京本の生きている世界線があったかもしれない。
最後に藤野が見たパラレルワールドが良かったのかもしれないと…
でも存在しない世界線、
死んでしまったが藤野にとっての京本は、
今いる世界線の京本だから意味があるんだ。
たくさん2人で成し遂げてきた思い出があるから。
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出てこないで!!
出てこい!!出てこい!!
引きこもり世界大会決勝!
現在1位は大差をつけて京本選手です!
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