サービス満点のハリウッド超大作。
『エイリアン』シリーズにオマージュを捧げた本作は、構成としては『エイリアン』と『エイリアン2』の要素を掛け合わせ、たたみかけるピンチや派手な見せ場を用意したハイブリッド映画になっている。
そしておそらく過去作のファンを充分に満足させる出来栄えとなっているだろう。
でももしかしたら、『エイリアン』を観たことないって人の方が、より楽しめるかもしれない。
というのも、過去作の設定やキャラクターはこの映画にあまり大きく関わっていないし、過去作の知識が必要なところでは、ちゃあんと説明が入る。
余計な詮索や先読みもせず、物語そのものを味わえるのではあるまいか。
しかしこの映画にあるサービスは、いつも買ってくれてるからこれおまけね、というものではなく、料金20%オフとグッズのプレゼント、次回ご来店の際に使えるクーポンと駐車場のチケットと、楽天かdocomoのポイントもつけさせてもらいますみたいな感じがする。
喜びや感謝から来るものではなく、相手の満足度が分からない不安や、これでいいのかという自信の無さから来るサービスの過剰さのような気がしているのです。
監督や製作側の「?」を感じてしまいました。