いつの時代に見てもタイムリーだと感じる映画なんじゃないだろうか。
環境、食料問題をテーマに人間の闇の深さを描き出す。
未来の社会の設定がリアリティがあって良かった。
環境が破壊され夜でも30度を超えるような暑さ、新鮮なレタスですらとてつもない贅沢になり、経済危機で街には職もなく食料の配給を求める人々が溢れているというまだ辛うじて保たれてるだけの社会。
今の延長線上にある危機ばかりで震える。
フィクションで済ませられないような気持ちになる。
そんな中でも衝撃的だなと思ったのは、未来の価値観の中で新たな差別が生み出されていた事。
様々な隠語で呼ばれるそれらは未来の世界では当たり前の価値観のように出てくるが、見方を変えれば確実に差別であるようなことが出てくる。
差別ってのは形を変えて残り続けるのかなと思った。
「差別をしない党に賛同しないあなたは村八分ね。」みたいな。
そういうのどう解決していけばいいのかなぁと思った。
社会の仕組みや人間の性の闇の部分を鋭く描く素晴らしいSF映画でした。
チャールトン・ヘストンはいっつも汗でテカテカの顔してるよね。