このレビューはネタバレを含みます
児童養護施設を1年半に渡って、撮影。
大きな家のように見える施設を舞台に生の声を聴く。
面白かったです。自分自身児童養護施設にはあまりいいイメージがないのですが、本当にアットホームな"家"のようで楽しそうではありました。
ただ寮みたいなもので辛辣な言葉も飛び交う。各人のバックグランドも様々なので、自身の背景と比較して厳しい意見が飛び出てくることもある。
今作で意外に感じたのは、2-3歳から入居する子供たちが多くいて8年9年経っても同じ入居者への感じ方は友達以上ではあるが、血の通っていない他人だから違和感があるということを述べる子が多くいたところ。
作品後半でネパールの児童養護施設に訪れるが、そこでは"家族"というワードが飛び出て、先進国ではない環境とではかなり感じ方の違いがあるのだなぁと思ったところ。
最期のエピソードでは独り立ちしてみて、守ってくれていた環境であると再度深々と感じたのであろう。やはり家族のような縁を感じていると‥。泣ける‥。
パンフレットはそこまで充実しているとは思わないけど、撮影の裏側が書かれているので面白く拝見しました。