青山のビルの地下にある中華風家庭料理店「ふーみん」、その女性店主「ふーみんママ」こと 斉風瑞 のドキュメンタリー。
自分にとって「ふーみん」と言えばグラビアアイドル 細川ふみえ。このお店のことは映画を見るまで知らなかった。
50年にわたる歴史を通して、お店は神宮前、キラー通り、骨董通りと移転を繰り返し、その都度新しい客を獲得してきた。和田誠、平野レミ夫妻もその一人。店名の文字とにんにくのイラストは、それぞれ古くからの常連客 灘本唯人 と 五味太郎 による。
4姉妹の長女であるふーみんママは、3人の妹たちに説得され 2017 年に現役を引退。以来、ふーみんの厨房に立つことは無くなったが、今も溝の口の郊外で一日ひと組限定で料理を提供し続けているらしい。
ゆったり、ゆっくりとした、心休まるドキュメンタリー。
お店で食事するお客さんも、お店とママのことを語るお客さんも、皆がみな嬉しそう。そして全員が裕福そう。でもお店の料理と価格はいたって庶民的。このギャップがこのお店の魅力を物語っていると思う。
パンフの販売は無し。公式ホームページには「ふーみん」のオリジナル・レシピが掲載されている。