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夢の中のLifewithmoviesのレビュー・感想・評価

夢の中(2023年製作の映画)
2.7
レプロエンタテインメント主催の映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」グランプリ受賞企画の映画化。都楳勝監督、商業デビュー作。

良い部分といまいちな部分が極端な印象。
映像・撮影は、とても良くて、作品中で何度か、登場人物を動かさず、場面だけ転換するシーンが、新鮮で印象的。エンドクレジットに「絵コンテ」というクレジットが読めた気がしましたが、脚本→撮影ではなく、脚本→絵コンテ→撮影で組んだのだろうか、と感じるぐらい、すべてのカットの「画」へのこだわりが良き。
一方で、「タエコ」と「アヤ」の人物像に対して、物語を動かす「ショウ」の人物像が、曖昧で追い切れない。「タエコ」と「アヤ」がミステリアスで非現実的な印象で描かれているので、物語を回す「ショウ」は、ある意味、普通の人でないとバランスが取れない。また、冒頭のとある事件後の「ショウ」の演技?演出がリアリティに欠ける。
企画から脚本化した段階で、第3者の意見を入れて、バランスを取った方が良かったのかもしれません。ただ、映像と撮影は、とても素晴らしいので、次回作には期待したい。
2024年6月22日@元町映画館
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