あらすじ:自分さえ安泰ならOKみたいな身勝手な大人は、ガメラみて改心しろ。
人喰い怪鳥ギャオス襲来。政府高官は利権のために捕獲を試みたが、ガメラが現れて撃破。おのれガメラめ貴重なサンプルをよくも!殺せー!…というお話。
何と言っても、ガメラの表情がたまらない。誤解を生んで傷つけられるのを、予め覚悟してるかのような、慈悲深い顔つき。
特撮らしく、お説教やお涙頂戴など不要な演出は無くて何より。伊原剛志や大根ヒロインたち(中山美穂の妹とセガールの娘!)の必死な演技も、らしくて良い感じ。
アクションは、組んず解れつののっそりプロレスもよかったけど、一撃必殺の火球が渋くてロマンチック。
カラスの巣と化した東京タワーは、臭いものに蓋をして表層的な繁栄に湧く人類が、見事に鼻っ柱を折られた自業自得の象徴になっていて、印象的だった。