鹿苑寺と慈照寺

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズの鹿苑寺と慈照寺のレビュー・感想・評価

4.2
「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ3作目。
舞台を宮崎に移し、ちさととまひろは最強の野良の殺し屋・冬村かえでと対峙する。

本シリーズはゆるっとしたコメディーとバキバキのアクションのバランスが持ち味。僕の印象として本作はゆるっしたコメディーは少し抑えつつアクションを強調させているように感じた。ゆるっとしたコメディーが多めだった前作がそこまでハマらなかった僕にはとても良かった。

伊澤彩織さんのアクションが良いのは言うまでもなく、引けを取らないくらいに池松壮亮さんのアクションが素晴らしかった。あんなに動ける俳優さんだなんて不勉強ながら知らなかった。体術も動きも凄すぎた。全編に渡って良かったけれど、特に前半の宮崎県庁内で銃を巡るまひろとの攻防、アクションが素晴らしい。長い廊下での一連の動きや階段を飛び越えるなど見応えがありすぎた。ひたらすら歓喜しながら観ていた。ラストバトルも本当に素晴らしかった。
加えて本作は全2作に比べて髙石あかりさんのアクションも多め。今まではガンアクションが多めだったが、敵との格闘にしっかり参戦していて、さらに良かった。
本作から初参戦の前田敦子さんも良かった。前田敦子さんがマシンガンをぶっ放しているだけで、もうありがとうございますといった具合。本当に様になるし、画になる。

本作はストーリー的にもちさととまひろの関係性に対して常に孤独な冬村かえでという構図が中心になっており、そのおかげでよりちさととまひろの関係性が際立つのも良かった。
ただ、全2作に比べて尺が長くなっているからか、少し間延びした印象を受けた。アジトでラストバトルが始まるまでの流れがちょっと退屈に感じてしまった。「ん?まだこの件やるの?」って時間がけっこうあった気がする。

もし次回作があるなら敵役はかなりハードルが上がっちゃうかもなあ。その心配をしないといけないくらいに池松壮亮さんが凄すぎた。

以下は個人的なメモ
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高石あかりさんのアクション演技がレベルアップしてる。

予算がめっちゃ増えてる。

池松壮亮さん、あんなに動ける俳優なんだ。伊澤彩織さんにまったく引けを取ってない。

マシンガンをぶっ放す前田敦子さんの画の強さ。見応えありすぎ。

宮崎県庁内での伊澤彩織さんと池松壮亮さんの拳銃を巡る攻防とアクションが最高すぎ。

アクションのレベルアップは凄いけど、全体的に間延びしているように感じた。
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