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室井慎次 生き続ける者のあんずのレビュー・感想・評価

室井慎次 生き続ける者(2024年製作の映画)
3.5
このシリーズのことを分かっていないのもあり、前編がヒューマンドラマっぽくて物足りず、後編こそ、犯人探しやら謎解きやら駆け引きやら、ドキドキさせてくれるんだろうと思っていたら……そういう話じゃなかったみたい。

割と色々なことがあっさりと解決して行き、メインテーマは室井と里子の関わりや児童虐待、子どもの自立、人と人の絆といったところか。音楽が流れ始めるとこれでもかとエモーショナルなシーンが長くて、ちょっと見ていて飽きてしまった。そこにそんなに時間使うなら、エンドロールの駆け足で紹介されて行くことをゆっくり見せて欲しかったな。

舞台の大仙市にピンと来ていなかったけれど、駅前の花火通り商店街の文字を見て、「ああ、大曲の花火だ。行ったことあるところだ」と合点した。しかし、夏にしか行ったことがないので、冬にあんなに雪深くなるとはビックリ。あと、『カラオケ行こ!』の男の子がかなり大人っぽくなっていてビックリ。そして、犬の演技がうますぎてビックリ。

最後まで観て、なるほどこれは壮大なプロローグだったのか〜と。
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