【一方通行と共依存/「憐れみの3章」へのオマケ】
前情報を出来るだけ排除して観ると楽しい気がする。
終盤に差し掛かって、ええっ!?ってなるし……😁
最近の「憐れみの3章」で描かれた共依存的なところも含んでいるので、もしお時間があれば僕の「憐れみの3章」のレビューに共依存の定義みたいなのを参考に載せてあるので見てみてくださいな。
(以下ネタバレ)
正義の味方と悪役の二者択一。
正義の味方は、愛する人を犠牲にしても世界を救う
vs.
悪役は、世界を犠牲にしても愛する人を守る
……のだそうだ。
どっちが良い?
うんうん。
でも、まず、愛されるかどうかが問題で、そのためには自ら相手を愛さなくてはならない
…のだそうだ。
そして、往々にして恋は一方通行で、場合によっては、二股とか三股とか、キープだったりして、でも、気を引こうとする一方通行と、支配を強めようとする相手……と、この関係が深まると、いわゆる「ダメ男と貢ぐ女」の依存関係になるのだけれども、よくよく咀嚼して考えたら、これも一種の共依存なわけで、ヨルゴス・ランティモスが描くと「憐れみの3章」になるけど、酒井麻衣が作るとこうなるって、予算とかお国柄とか色々あると思うけど面白い作品だなと思う。
なんか後腐れとか嫌な気分もないし、変な爽やかさも実は伴って面白い作品だと思う。