大好物の、自分的にはこう呼んでいるいわゆる「DIRTY DOZENもの」即ちはぐれ者たちによる反抗活劇の時代劇版。
既に飛び道具もある時代の話なので大砲は飛ぶし爆弾は破裂しまくるしの派手なドンパチも多く、また、東映剣会の方などの本格的な殺陣も見れるしで、最後まで面白く見れた。
「十三人の刺客」とか「大殺陣」などのいわゆる東映集団抗争時代劇はなんかもっと暗くてクールな印象だったので、検索してみたらやっぱり笠原和夫脚本のものは見当たらなかった。
なので本作もどちらかといえば「仁義なき〜」などの実録ヤクザ映画路線プラス白石和彌っぽい韓国ノワール風味が加わった今どきのバイオレンス映画の時代劇版といったテイスト。
時代劇は基本ファンタジーなのでいろんな設定を無理なく詰め込めるという利点があるのだから、これだけVFXやCGの技術が発達した今こそコンスタントに作られるようになってほしい。