2024/11/09(Sat) @ TOHOシネマズ新宿 #6で鑑賞
シネマイレージ会員割引鑑賞Week3本目は戊辰戦争での官軍と奥羽越列藩同盟の戦いの最中に起きた新発田藩での出来事を描いた「十一人の賊軍」。評判通りの爆弾と血や肉が飛び散る映像のオンパレード。上映前にお父さんと小学生らしき女の子の姉妹が着席。これ見て大丈夫かと心配になる。自分たちの藩と領民を守るためとはいえ、官軍、幕府軍(奥羽越列藩同盟軍)いずれにも恭順の意を示しながら、立ち回る家老や重臣たち。きれいごとではないとは思いながらも、それでもお主らは武士なのかと言いたくなる場面満載。とはいえ、賊軍と呼ばれる者たちも理由はあれども、犯罪者。無罪放免を勝ち取るために戦う。その戦いは、まさに白石和彌監督による肉弾飛び交うゲリラ戦。すさまじい火薬量の爆破音に体が震える。結局、この戦いの勝者はだれだったのか。見方次第で、悪者にも良い者にもなる歴史の一幕を描いた作品でした。仲野太賀さん、いい役者さんになりましたね。最後の戦いでの彼のセリフにはしびれました。そして、一番の収穫は元・長州藩の鎗術指南役のおじいさん、存在が神でした。