文壇を舞台に不遇な新人作家の逆襲を描いた柚木麻さん子の同名小説を、堤幸彦監督がのんさんを主演に迎えて映画化した本作は、文豪に愛された「山の上ホテル」に自腹で宿泊し、いつかこのホテルにふさわしい作家になりたいと夢見る加代子の復讐と奮闘を笑いを交えて描く。
新人賞を受賞したものの大物作家・東十条宗典から酷評され、華々しいデビューを飾るどころか小説を発表する場すら得られなかった新人作家・加代子は、憧れの「山の上ホテル」に自腹で宿泊したところ、憎き東十条が上階に泊まっていることを知る。
加代子は大学時代の先輩でもある担当編集者・遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を落とさせることに成功する。
しかし加代子にとって、ここからが本当の試練の始まりだった。
文壇への返り咲きを狙う加代子と彼女に原稿を落とされたことを恨む東十条の因縁の対決は、予測不能な方向へと突き進んでいくことになる。
編集者・遠藤を田中圭さん、大物作家・東十条を滝藤賢一さんが演じ、田中みな実さん、服部樹咲さん、髙石あかりさん、橋本愛さんが共演している。
果たして加代子は文壇に帰り咲けるのか、そして東十条との因縁の対決の行方は?