最初のうちは見ながら想田和弘さんの観察映画を連想する人多いかも。(地元の高校のマーチングバンド描写辺り特にね)
でも、後になってその高校の生徒たちが車座になって「きのこ雲」を語るシーンはちょっとわざとらし過ぎたかなあ。
そもそものイメージビジュアルでもある川野ゆきよさんの「(折りたたむ)ファットマン」という長崎原爆のオブジェ。
なんと川野さんのお婆さんの着物をほどいた布を川野さんの髪で縫い合わせたものだとか。
リッチランドの町の景色と提灯のようなファットマンが、ずっと平行線のまま交わらず、作為を感じる仕上がりになってしまった印象。