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ぼくの家族と祖国の戦争のmhのレビュー・感想・評価

ぼくの家族と祖国の戦争(2023年製作の映画)
3.8
Fan’s Voice独占最速オンライン試写会で拝見しました。

最近、仕事と介護で疲弊して試写会だけが楽しみになってます😢

ラスト近くで久しぶりにドバーッと号泣しました。

アンネの日記を子供頃読んだ影響なのか、ホロコーストとかナチスドイツ関連の映画はなぜか見なきゃならない気がしてしまうんですよね。
他国のこととかそういう観点ではなく、戦争や独裁者の元では人は非人道的なこともやってのけてしまうことがあるんじゃないかということ。
言ってみれば正当防衛以上のことも。

自分がその立場に立たされた時、弱者を守れるのか?きっといつもそういう作品を見ながら自問自答してるような気がします。

だから戦争は嫌だと思うんです。

主人公の男の子中心に描かれる、究極の選択。
最初はドイツ人を助けようとする父や母を軽蔑していた男の子、でもとあるキッカケにドイツの難民の女の子と交流を持ったことから変わっていくんです。
たぶん、その前からこの男の子は分かっていたんです。間違っているということ。

ラスト近くで、ダッーと泣きました。号泣。

いじめ、集団心理、差別。色んなワードが脳裏を過りました。
戦争ってそんなものを助長してしまうんでしょうか。
そこから自分の意思を表して反対意見をいうのはどれほど勇気のいることか。

こんなに辛く悲しい作品なのにラストがまた良かった。

色んなことを考える上で非常に良い作品でした。これは子どもが観てもお説教臭くならずに何か素直に感じてくれるんじゃないかなと思いました。

監督は「バーバラと心の巨人」の監督さんなんですね。あの世界観も良かったですが、今作も良かったです。
mh

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