【角川映画「らしさ」に加点】
こんなしょうもない作品にスコア4.3も上げる私はやはり森田芳光教信者なのだろう。
片岡義男原作の成人男性が少女を口説くタイプの角川アイドル映画の中では『早春物語』よりは上、『探偵物語』よりは下回る感じのクオリティだと思う。決して駄作レベルの作品ではない。
主演俳優(野村宏伸)はたしかに大根だが、ヒロインの薬師丸ひろ子の魅力と謎なキャスティングに惹かれてついつい見入ってしまう森田マジックがあり、この監督らしいキザな技巧が結構鼻につくけど「おもしろ主義=ひさうちみちお的ロジック」として楽しく拝見できた邦画の埋もれた珍品。
やっぱり巧いよ森田芳光!と拍手👏したくなる80年代らしい角川ラブストーリーだと思う。