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本心のtkmのネタバレレビュー・内容・結末

本心(2024年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

予告編を観てずっと気になっていた作品だけどレビューがイマイチなので少しテンション下がりつつもやっぱり気になるので観た。
結果、わたしは好きな系統だった。

近未来。2025年夏、母親(田中裕子)が自由死(自死)を選んだ?ずっと不安定で自信なさげに涙を浮かべている印象の朔也(池松壮亮)。あの夜に、最後に話したかった大事なことは何なのか。自由死を選んだ母の本心は。理由が知りたかっただけなのに。

原作は未読。
VF(ヴァーチャル・フィギュア)の存在。

三好彩花(三吉彩花)の存在は微妙にVF感があった。
読みが同じ三吉彩花が演じる意味をリアルアバターになぞらえてみたり、母が唯一何でも話せたのは黒猫🐈‍⬛ちゃん=VF三好彩花?とか、友人岸谷(水上恒司)があの娘の端末からシステムを弄って村田の画像を入れてイタズラしたんじゃないか?とか。。
ダンスのシーンが一番怪しかった。あんなテラス席で、朔也ひとりで踊ってた(映ってた)ようにも見えたし。
謎のおっぱいポロリ(シャワー)シーンは…。

リアルアバターの悪用というか弱者いじめ、犯罪に至るあたりは胸糞展開だった。ちょっと脱線?
イフィ(仲野太賀)が出てきたあたりから唐突にフィクションみが出てきた。イフィもアバターなのか?VFお母さんが口座教えちゃうし犯罪に使われるのかと焦ったよ。(それはルフィ)

あと朔也は一年眠っていたけど実は目覚めていなくて劇中の出来事はずっと夢の話だったんじゃないかとか想像が膨らむ。(まあこれはよくあるストーリーで、今回のテーマとはまた別のお話だね)

「最期に」と話してくれたお母さんの大事な言葉に涙が溢れた。「もっと冗談ぽく言ってたよ」「もしかして本気だったの!?」
最期に聞けたあの言葉はお母さんの、いや心を持ったVFの本心なんだろう。。田中裕子さんの表情、声、話し方が好き…。

しいて言えば、せめてもう少しだけお母さんに寄り添い、もっと深掘りしてもらえたらなというのが心残り。

(余談)
そういえばみんなエンドロールでびっくり、窪田正孝の存在だけど、声の出演なのかな?依頼者かな?と調べたら公式に「AIの声」って書いてありました。え、あの3.5ポイントを下回ったので契約終了ですってやつ!?
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