本当に色んな映画撮るんだなファスビンダー。この映画は撮影と編集のテンションがすごかった。スコセッシかっていうテンポだった。戦場のシーンは確かにペキンパーみたいだし。もはやバズ・ラーマン的ですらあったかもしれない。常連俳優たちがやはりまた勢揃いしているんだけど、どれも全然違う映画。面白い。
ジャンカルロ・ジャンニーニってどこかで見たことある気がすると思ったらそうか、『カジノ・ロワイヤル』と『慰めの報酬』のマティスか。
ハーク・ボーム好きだわあ。顔面白いんだよな。野間口徹さんを思い出す。ゴットフリード・ジョンもいい顔してるんだよねー。ブリギッテ・ミラもお隣さんみたいな役で登場。
そしてウド・キアも。あんな服装で、顔に傷があって、ってあんなキャラクター他にいなかったっけ。何かの元ネタになってたりする?
監督も変な役でまた出てた。ファスビンダー、37歳で亡くなったなんて本当に惜しい……ヴェンダースと同い年なんだもんなあ、生きてれば全然まだ映画作り続けててもおかしくない年齢なんだよなあ。
【一番好きなシーン】
・初めてラジオからあの歌が流れるところ。前線のモンタージュも相まって。
・ハーク・ボームが一人部屋の外で待たされてる時にタロットで運命を占うところ。