何日か前に観たけどすぐにレビューする気にならず...そこまでファスビンダー色を感じなくて。
「ハンナ•シグラ劇場」でした。
それもそのはず、最初からハンナ•シグラ×リリー•マルレーンありきで、当時は西ドイツ発の映画を世界に打って出す企画ものだそうです。
シグラからの逆指名により監督はファスビンダーとなった雇われ仕事。だから本当に作りたくて作ってるんじゃない感じがあるからかな?
リリー•マルレーンって歌は加藤登紀子や他の歌手も歌っているので、日本人も聴き慣れているメロディ🎵
ドイツの歌手で女優のララ•アンデルセンの実話がベース。
第二次世界大戦中、敵味方を超えて兵士の心を捉えた名曲。その一曲でスターとなったビリーの半生を描いている。
派手なメイクと衣装に身を包み、心はユダヤ人の恋人を思う切ない宿命。絢爛な映像だが決して上品なわけでなく...
ファスビンダーがカメオ出演しています。いやらしさ一杯の顔が出てきますが、反ナチ活動家のリーダー、ギュンター•ヴァイゼンボルン(←いかにもドイツ名、実在した著名作家)役として。
ドイツが作る戦争映画なので、当然ナチスを悪く描いていません。
途中の戦争シーン(戦火や爆風)はわざわざ撮ったのかな?と思いきや、サム•ペキンパー監督の「戦争のはらわた」(1977)の未使用フィルムを借りたそうです。
ファスビンダーが亡くなる2年前の制作。ラリっている時らしく、フィルターがかかったような映像が多かったです。