このレビューはネタバレを含みます
人が急に亡くなるっていう大きな出来事が起こるのに、静かに穏やかに時間が流れていく、そんな印象を受けました。
亡くなったであろう(事故現場とスマホだけしか映ってないから、であろう としました)場面の次は四十九日になってたから、観てる側には取り乱したような感情を見せないようになってたんでしょうけど。
穏やかだけど、まだ悲しみは癒えてない、でも感情をあらわにしない、だからこそ余計に悲しい…というか切ない…なんか、そんな風に思えました。
上手く言い表せないのがもどかしい。。
後半で色々繋がっていくとこ、あそこが過剰でないのが良かったです。
叶海さんのご両親がタクシー運転手さんから聞いたお話に、「それ、私の娘です」って言わなかったとことか、
梓さんが叶海さんのご両親から聞いたお話に、「それ、私の彼です」って言わなかったとことか。
私だったら一言言ってしまいそうだし、なんなら号泣してしまいそう。
そういう過剰演出がないとこが、また涙を誘う、それが良かった。
梓さんがお祖母さんのお宅に向かうシーンで、背後に「 賀銀行」って見えたとこも良かった。滋賀在住期間が割りと長めだったから懐かしかった〜。関東ではお見かけしないだけに、あの一瞬、見逃さなくて良かったとも思いました(大げさじゃなくて)。
最後、夜景で終わってるのに、とても爽やかで清々しく思えたのが不思議です。なんでかな? エンディングの曲も関係してるのかな? 穏やかな声の歌だねって聴いてたら、黒木華さんだったのには驚きでした。映画とよく合ってるなって、良かったです。
(今回、良かったしか書いてない気がする、けどほんとに良かったんだ)