Jun潤

矢野くんの普通の日々のJun潤のレビュー・感想・評価

矢野くんの普通の日々(2024年製作の映画)
3.7
2024.12.01

予告を見て気になった作品。
今作はまた、LDHグループのメンバーが主演で二番手のイケメン枠が旧ジャニという、時代の変化を感じるキャスティング。
中身的には王道(?)な感じなので安心して観れそうですね。

心配性な女子高生・吉田清子は、進学した新しいクラスで、ドジで不運な男子・矢野くんと出会う。
毎日どこかを怪我して登校する矢野くんに対し、吉田さんはいつも気が気でない。
矢野くんのことを心配する気持ちが吉田さんの博愛でないとしたら、吉田さんの優しさが矢野くんに対する親切でないとしたら、二人の間にある感情が恋だったとしたら。
果たして矢野くんは、憧れの『普通の日々』を過ごすことができるのかー!?

優勝は田中。
『アオハライド』のような、『orange』のような、矢野くんの設定こそ独特なものの、豊富な登場人物に複雑でも描写でわかりやすくなっている相関図と、やはり安心して観られる青春ラブコメ群像劇。

てっきりコミカルに矢野くんの不運さを押し出して、それに振り回される吉田さん、そして最後に結ばれるストーリー展開かと思いきや、だいぶ早い段階で恋仲に。
親切心と恋心との認識の違いがテーマの一つなのかと思っていましたが、そうするとまた考えさせられるようなドラマにもなりかねないので、このぐらいがやはり良い意味で頭空っぽにしてキュンキュンヤキモキしながら観られる塩梅ですね。
ドジで不運な男子と、そんな男の子を見離さず甲斐甲斐しく世話をする女子の構図というのは、実写版のび太としずかちゃんみたいにも見えて、やはり王道な男女関係の一つなのかもしれませんね。

青春感溢れるストーリーだとやはり、キャスト陣もみなフレッシュでとても良い!
主要キャスト陣がほとんど演技経験が少ない若さ溢れる方たちばかりで、演技力の未熟さはありながらも、今後もまた違う作品で観てみたい、将来性を感じる俳優さんばかりでしたね。
上述の通り優勝は田中ですが、ビジュ的には泉を演じた白宮みずほが一番可愛い。

ヒロインのことを大笑いする相手役ってよくある場面ですが、声ありになると途端にサイコっぽさが出るというか、キャラがブレる気がするので難しいところなんですかね。
八木勇征は眼帯つけっぱの方がビジュがいい。
Jun潤

Jun潤