悪魔の毒々クチビル

ジャックポット!の悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

ジャックポット!(2024年製作の映画)
3.7
「安全第一で殺しましょう」

宝くじの一等当選者をその日の夕刻までに殺せれば自分のものに出来ちゃう地獄みたいな近未来のお話。


ジョン・シナ×オークワフィナがコンビを組んだアクションコメディ映画です。
監督はジェイソン・ステイサムがクソの役にも立たない映画でお馴染み「SPY」や女性版「ゴースト・バスター」のポール・フェイグ。
こちらはアマゾンオリジナル作品ってことで、要はアマプラのみで視聴可能ですね。

そもそも当選者にとってあまりにも厳しすぎる設定だなぁとは観る前から思っていましたが、銃火器は使用禁止とのこと。
ただ追跡ドローンで定期的に居場所が更新されるし、追う側の移動手段は限定されていないし誰でも参加可能なので難易度Nightmareなのは変わらないよね。一応街の外まで行ければ一等諦める代わりにドロップアウト出来ますが。
一等当てる事自体無理ゲーに近いのに、そこから更にこんなんじゃ誰も宝くじ買わなくなると思うんですがそれは。

まぁ、そんな当選者の護衛を商売にする人や企業もいる訳で。
今作のジョン・シナもそれです。
相変わらずゴリゴリムキムキながらコメディ映画も似合っていました。
オークワフィナも相変わらず口数が多い。
彼女の場合は意図せず当選してしまい、あっという間に周りが信用出来ない状態になる中での二人の信頼関係の構築過程は上手くやっていたなと思いました。

オークワフィナと「シャン・チー」で共演、と言うか主人公だったシム・リウも今作では清々しいクズ役で出演しています。
アクション自体は少な目で、感覚で言ったら「ストゥーバー」の時のイコ・ウワイスのアクション量くらいだと思ってもらえれば。
て言うか関係ないけど「ストゥーバー」ってディズニー+で知らない間に配信終わっていて、今じゃ他の配信サイトで吹替えでしか観れないのマジ腹立つんですが。

全体的に面白かったのは間違いないんだけど、頭一つ抜きん出て良かった所は残念ながら無く、程よく楽しめるって感じの作品でした。
出演者のファンならオススメは出来ます。