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威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~のNoveのレビュー・感想・評価

3.8
この国を本気で作り直さなければならない時期は、とっくに来ている。
若者が、夢と未来を語り、不可能と思えることをひたすら信じて、突き進む。
そんな映画のような青春をおくる若者が、既にこの国にいないことは知っている。
だからせめて映画の中だけは、夢を観させてほしい。
政府も大企業もみんな現状を変えてイノベーションを起こさなければならないんだ!とひたすら叫んではいるけれど、本心から変えたい人間なんでいない。今の地位と収入を捨てて、またゼロからやり直すことが、どれだけ大変なことかを知っているから。安全地帯にいる人間は、決して戦場には訪れない。そんなリスクは、若者にやらせればいい。
若者はもとより、もうこの国は破綻している。
借金によって国を維持し、更にその負債を増やしている。その借金は国民がコツコツ貯めたお金より払わているから、外国は文句を言わない。しかし、そのお金も永遠にあるわけではない。
これって、誰かさんと一緒でしょう。急にバズることを期待してるの?
そんなことは、大人の人たちはみんな知っている。知っているのに怒らないのは、借金を払うのは自分たちではないからだ。
お札をどんどん発行したら、ハイパーインフレで国の経済は破綻する。
もう八方塞がりの状態であるにもかかわらず、何も変えようとはしない。
せめて若者は、威風堂々と生きよう。
お金がなくても希望はある。
もっと世界を見つめるべきだ。
幸せは、もっと高いところにあるはずだ。
奨学金という甘い言葉に騙されてはいけない。色んな道があるはずだ。
高く跳び上がるためには、一度しゃがまなければならないように、もう一度何も無かった時に立ち戻る勇気を持てる人であり続けたい。
これからの未来を作れるのは、若い世代の人たちなのだから。
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