ボギーパパ

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のボギーパパのレビュー・感想・評価

4.4
劇場2024-105 熊P

リドリー・スコット御大の名作の続編。第73回アカデミー賞12部門ノミネート5部門受賞、、、さもありなん。

くらいの認識でしかありません。前作はおよそ四半世紀ほど前の、ずいぶん昔のことなのでよく覚えていません、、、
ほんとにうろ覚えだがあの時は血湧き肉躍る気分になったはずなのだが、、、さて今作やいかに。
しかし最近の巨匠は、本当に自由であられてお好きなことをおやりになられております。まさかこれの続編をお作りになられるとは、、、というわけで本作観た後に前作を観直してこれを記します。
ネタバレではないと思いますが、今作と前作、実にしっかりと続きモノとして繋がったお話でした。

舞台は前作から一世代後のローマ帝国。
コモドゥス(ホアキン・フェニックスだったのね)のマルクス・アウレリウス帝殺しからのマキシマスの被ったとばっちりが,大騒ぎになって、それを受けて共和制は完全に崩壊。
その後ゲタ帝・カラカラ帝の兄弟による悪政、圧政の世。その上ローマは変わらず版図拡大路線で北アフリカ・ヌミディア侵攻!そこに居て、捉えられたのが、、、ってところから始まります。
本作主人公ハンノは、、、って名前がフィルマークスでもルシアスって出ちゃっているからもうしょうがないですよね。前作で逃がされたルッシラの息子です。

何の因果か、捉えられ剣闘士としてマクリヌス(デンゼル・ワシントン)に買われ快進撃が始まる訳です。ここまで来れば結末に引き起こされるスペクタクル、カタルシスはまぁほぼほぼわかる訳ですが、、、

とにかく凄かったのは、このマクリヌスでしたね。
デンゼルさんが人間の欲望の権化みたいな役どころを怪演!って感じですかね。
ベビーフェイスなのか、それともヒールなのか、、、、行きつ戻りつ観る側を惑わせる。まさに怪演。これにはシビれました。ベンハーにもアラブの族長がやや似た役どころを果たしていたが、マクリヌスは金にも名誉にも、支配にも全てに貪欲。ラストの壮絶さはこの欲との対比か、、、

あとゲタとカラカラも良かった!あそこまで徹底してやってくれると観ている側もスッキリします。サムアップとサムダウンで人の生き死に決めるのにも軽ーくやってくれる狂気を好演!セックス・ピストルズのイメージだそうですが、、、

いずれにしても続編として全く不足がなく楽しませていただきました。

でもさぁ、、、鮫はないよな、鮫は、、、
史実なのかね?海戦は、、、
巨匠!どうなんですか?って聞いたところで
いいじゃん、楽しいんだからって言われそう(^^)
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