1990

⾃分の道 欧州ジャズのゆくえの1990のレビュー・感想・評価

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黒人の音楽だけがジャズなのか?




ドイツのミュージシャンによって語られた言葉なのだが、このインパクトは大きい。

映画「BLUE NOTE」内でも語られていたが、ジャズのアート性にいち早く気づき、その良さ、素晴らしさを認めていたのは移民たち(つまりはドイツ、フランス、イタリアをはじめとしたヨーロッパ系の人々であり、もちろんそれぞれの国の現地の人々もその中に含まれる)であり、そのセンスと先見性とがあったからこそ、ジャズは今や世界的に、音楽のジャンルとして認められ、広まり、なじみ深いものとなったのだと思う。

そもそもBLUE NOTEを立ち上げたのアルフレッドとフランクはユダヤ系ドイツ人。
彼らに才能があったのはもちろんだけど、やはり視点が違えば注目度も違う。

戦争の影響とはいえ、もし戦争がなかったらBLUE NOTEの創立は起こりえなかったかもしれないと思うと震える。


長い抑圧からの解放としての「ジャズ」の新しいかたちというのも非常に興味深い。

フリージャズを発端にして、彼ら(ヨーロッパに住むアーティストたち)が探して見つけた「自分の道」とは。

同じ音は出せなくても
自分の音は見つかるということ
1990

1990