黒人の音楽だけがジャズなのか?
ドイツのミュージシャンによって語られた言葉なのだが、このインパクトは大きい。
映画「BLUE NOTE」内でも語られていたが、ジャズのアート性にいち早く気づき、その良さ、素晴らしさを認めていたのは移民たち(つまりはドイツ、フランス、イタリアをはじめとしたヨーロッパ系の人々であり、もちろんそれぞれの国の現地の人々もその中に含まれる)であり、そのセンスと先見性とがあったからこそ、ジャズは今や世界的に、音楽のジャンルとして認められ、広まり、なじみ深いものとなったのだと思う。
そもそもBLUE NOTEを立ち上げたのアルフレッドとフランクはユダヤ系ドイツ人。
彼らに才能があったのはもちろんだけど、やはり視点が違えば注目度も違う。
戦争の影響とはいえ、もし戦争がなかったらBLUE NOTEの創立は起こりえなかったかもしれないと思うと震える。
長い抑圧からの解放としての「ジャズ」の新しいかたちというのも非常に興味深い。
フリージャズを発端にして、彼ら(ヨーロッパに住むアーティストたち)が探して見つけた「自分の道」とは。
同じ音は出せなくても
自分の音は見つかるということ